保健師コラム

第1回 始めよう「歩活」!

皆さん、はじめまして。渡辺パイプ健康保険組合に所属する保健師の吉川奈央です。
ここでは毎月、健康情報を発信していこうと思います。皆さんが気楽に読んでもらえるようなコラムを目指しています。どうぞよろしくお願いいたします。

まずは、自己紹介から。今年の3月から渡辺パイプ健康保険組合にお世話になることになりました。私は以前、地元の滋賀県で行政保健師をしていました。妊娠された方に母子手帳を発行したり、赤ちゃんが生まれたご家庭に訪問に行ったり(赤ちゃん用の大きな体重計を背負って自転車で市内を走り回っていました)。
大人の健康指導や、お年寄りの介護の相談などまさに「ゆりかごから墓場まで」様々な方の健康問題に寄り添ってきた中で、現役世代から健康であることがどれだけ大切か実感し、今は健康保険組合で保健師をしています。

渡辺パイプ健康保険組合の被保険者の方は全国に約5000人!すべての方にお出会いするのは難しいかもしれませんが、「そういえば保健師がいるんだった、相談してみよう」と思ってもらえるように頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします!

 

今月は、5月から始まる「春のスマホウォーキングイベント」にちなんでウォーキングについてお話をしようと思います。歩いて健康になるだけでなく、賞品までもらえるなんてなんて、お得ですね。「ポイ活」のように「歩活」がもっと浸透すればよいと思います。

余談ですが、肥満問題が深刻なメキシコでは、スクワットを10回したら地下鉄運賃が無料になるそうです。こんな風に、歩いて貯めた歩数でお得になれるなら、俄然やる気が出そうです。

私は去年の12月に滋賀県から東京に引っ越してきたのですが、滋賀にいる頃の移動はほとんど車だったので、一日の歩数は500歩だったことも…。それが今では通勤だけで5000歩は歩くことになり、少し良いスニーカーを買いました。

人間の下半身には全身の筋肉のおよそ7割が集まっています。太ももの筋肉は体の中でも一番大きいですし、ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれるくらい大切な筋肉です。つまり下半身を動かせば効率よく健康に近づけるということ。特にダンベルやバーベルも必要ありません。簡単に始められることも、ウォーキングの魅力のひとつですね。

ウォーキングのメリット

ダイエット効果、生活習慣病の予防

ウォーキングは有酸素運動で、血糖値や血圧を下げる、脂質の代謝改善などの効果もあるため、生活習慣病の予防・改善が見込めます。

ストレス解消

歩くと脳から「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質が分泌されるため、やる気が出たり、幸福感を感じやすくなったりする効果があります。さらに、リフレッシュにも向いています。

睡眠の質の向上

歩くことで背中側の強張りがほぐれると寝つきやすくなります。さらに、太陽光を浴びながら歩くと脳内でセロトニンが分泌され、これが14時間後にメラトニンというホルモンに変わり、質の良い睡眠に導いてくれます。

 

ウォーキングのポイントは、自分に合った方法を見つけることです。理想的な歩数は1日8000~10000歩、とよく言われますが、これが結構難しいですよね。時間が無ければ、短い距離でも構いません。少し早歩きをしてみたり、坂道や階段を活用して運動の「強度」をあげてみることもひとつです。

「一駅分歩く」というのも交通網が発達している都会だけ。私の実家の田舎だと、一駅分歩こうと思うと2時間以上かかってしまいます。これは現実的ではありません。車移動が多い場合は、買い物などで訪れた駐車場で少し遠いところに駐車する、陳列棚を端から端まで見て回ることも効果的です。(その分余計な出費に注意!)

暖かくなり、ウォーキングには抜群のいい季節になってきましたので、この機会をぜひ逃さず、あなたもウォーキングを始めてみませんか? スマホウォーキングイベントの皆さんの結果を私も楽しみにしています!

ウォーキングイベントのお申込み・お問い合わせは健康保険組合まで。

渡辺パイプ健康保険組合主催スマホウォーキングイベント