保健師コラム

第10回 インフルエンザ予防は今が準備どき

皆さん、こんにちは。保健師の吉川です。
あっという間に今年も3分の2が終わりました。(年々時の流れが速くなっている気がします…)
まだまだ暑いので本当にこのあと涼しくなるのか心配です。

今月はインフルエンザ予防についてお話しようと思います。「まだ半袖で過ごしているのに?」と感じるかもしれませんが、実は早めの備えこそ安心につながります。

日本では、毎年12~3月頃が流行のピークと言われていますが、これはあくまで「流行時期」であって実際は夏でもインフルエンザにかかる人はいらっしゃいます。実際に、こないだの8/18~24日の真夏の時期でも、1医療機関あたりのインフルエンザ患者数の全国平均は0.31人でした。人数でいうと全国で約1,200人です。(余談ですが、新型コロナ罹患者は同じ1週間で約33,000人でした…)8月は夏休みやお盆もありましたし、今月はシルバーウィークで人の移動も活発になるので今後、感染が増加していくことが考えられます。

昨年度、渡辺パイプ健康保険組合員のインフルエンザや新型コロナウイルス感染症の受療率は他健保よりも高く、比較すると多くの人がこれらの病気にかかっていることがわかっています。これらにかかると、体ももちろん辛いのですが、仕事も休まなければならないため大変ですよね。持病のある方だったり、家庭内にお子さんや高齢者がいる場合は、重症化リスクもあるため、基本は「かからない」ことが重要です。ちなみに高齢者や運動量の少ない人が1週間ほど寝込んでしまうと、筋肉量が2~3%程度落ちるとも言われています。回復してもしばらくは「体がだるいな~」と感じるのはそのためです。

健保や自治体のインフルエンザ予防接種の補助

渡辺パイプ健康保険組合では、インフルエンザ予防接種の補助があります。(上限2000円)
申込は9月から始まっており、10/1~の接種を対象としているため、皆さんぜひ早めに対策をしてくださいね。

ご家族などの被扶養者も対象なのもありがたいですね。また、各自治体が行っている予防接種の補助と重複利用可能な場合もあるため、一度お住いの自治体の補助も調べてみてください。

インフルエンザ予防接種は、打ってから約2週間後~効果が出始めます。約5か月~半年ほど効果が持続すると言われているため、流行ピーク時期をカバーするためにも、10月になったら受けられるといいですね。

もちろん、手洗い・うがい・マスクなどの感染予防対策もとっても大切です。コロナ禍では皆が必死になって換気・消毒や感染予防対策に打ち込んでいました。コロナ禍が明けて、どうしても気が少し緩んでしまっていますので、ここらで一度気を引き締めていきましょう!